[生き方図鑑11]病気をきっかけに50代で公務員から画家に転身!
公開日:
:
未分類
今度の人物図鑑の方は、高知県で立ち寄ったJOKIカフェというところで偶然出会ったおじさま。
フローリングの上に、たくさんの輪切りの木に書いたふくろうたち、そして額縁にかざられた、あざやかな絵たち。
画家さんとじっくりお話したのは初めてかも知れません。
お話が面白くて、出会って30分も立たないうちに人物図鑑へ載せさせて下さいとお願いしてしまいました。
そんな、曽我部さんのお話です。
50歳までは公務員だった。
学校を卒業してからはずっと公務員一筋だったという曽我部さん。
ところが40代後半になってから、
何度か職場で動けなくなり病院に運ばれたんだそう。高血圧と診断されました。
曽我部さん、実はお父様が脳梗塞で亡くなられていたそうなんです。
何度も運ばれるうちにその事実が頭をよぎったんだとか。
このまま働き続けたらきっといつか自分も父親のように脳梗塞で倒れて死んでしまうんじゃないだろうか、
もし、定年まであと10年くらい、公務員を続けたとしたら、
多分10年は(命が)持たないんじゃないだろうか。
そう思ったんだそうなんです。
そして、このままでいいのか、と思ったそうです。
自分がやりたい事は何だったんだろう。改めて考えました。
そんなとき、中学までは絵を描くのがとても好きだった事を思い出したんだそうなんです。
好きだった絵を描こう
そうして、仕事を辞める事を決意。
最初は周りからすごく反対されたそうです。
せっかく安定した職場で働いているのに何を考えているのかと。
それでも、曽我部さんは退職。しばらく旅行など、やりたかったことをした後、
絵を描く事に専念したんだそうです。
そして、現在
ちゃんと絵の学校にいったりして、勉強をした訳ではないから、
批評とかで厳しい事を言われたりすると落ち込む事もあるんだそう。
それでも、退職後県展挑戦1年目で入選、2年目で特選になりました。
今では、周りのみんなからも、「よかったね」と言ってもらえるようになったんだそう。
賞がとれたこともさることながら、
「とても楽しそうだね。表情も明るくなったね。昔と全然違うね」と言われるんだそうです。
ふくろう
曽我部さんの作品は、よくよくみると、ふくろうの絵が入った作品がたくさん。
なんでも、このふくろうはチェコ共和国の非営利団体ザイフェリュウス代表イジー・フロテックさん(日本で言うと鷹匠のような方だそうです)と言う方が撮影した写真のふくろうが気に入って、
それを絵にしたいとお願いしたんだそう。
お金もそんなになかったので、(著作権料とかなしで)無料で描かせて下さいと思い切ってお願いしたところ、
快諾してくれた代わりに、絵のどこかにその方の名前とホームページ名を入れるという約束をしたんだそう。
曽我部さんの絵でふくろうがいる絵にはだからどこかに名前とホームページ名が入っています。
デザインのようにして入っているものが多いので、探してみるのも楽しいですよ。
わらちゃんの感想
40代で倒れたときに、自分に向き合ってやりたいことを思い出して、
しかも周りの反対にもめげずに、やりたいことにがっと行動に移されたその行動力がすごいなあと感じました。私はまだ30代なので、まだ4、50代の境地はわかりませんが、なかなかできない事なのではないでしょうか。
勉強をされていないとおっしゃってましたが、
その絵にはなにか心魅かれてポストカードを何枚か購入していま飾らせていただいています。
やりたいことをされているからなのか、なにか喜びのようなものが絵に入っている気がして、心がドキッとします。
絵を見たい方は、マルシェとかいろんなところに出品したりされているそうです。
ぜひ、見てみて下さい!
★曽我部さん展示会情報
2015年1/15~2/15、土佐町早明浦病院で絵画展「ヨーロッパの風」(アクリル画15点)を開催中です。どなたでもご自由にご覧いただけるそうですよ!
リンク
▼曽我部さんの作品も販売されている「さめうらこむ」曽我部さんプロフィールページ
http://www.sameura.com/paint/sogabe.html
▼これが「非営利団体ザイフェリュウス」(ふくろうの絵の元となる写真を撮った方)のページです。※チェコ語です
スポンサードリンク
関連記事
-
-
神山のアーティストインレジデンスが面白かった(徳島県)
今回で16年目を迎えるという、神山のアーティストインレジデンスに 訪問してきました。
-
-
ノーベル賞受賞者(自然科学系)に京都大学出身者が多い理由(2)
文章を始めから読みたい方はノーベル賞受賞者(自然科学系)に京都大学出身者が多い理由 (1)をご覧下さ