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[生き方図鑑7]生まれ故郷で自分の信念を貫き「変わった」事をし続けた60余年(1/3)

公開日: : 人物図鑑

お次の人物図鑑は、初めて60代後半の方とお話しする機会に恵まれました。
わらちゃんの棲む「空音遊」にも以前、東みよし町の民泊研修で宿泊した事がある方で、
「あそこのオーナーも変わった人だったな」(※)みたいな話をしながら、顔をくしゃっとさせて笑っていました。

写真 (12)

今回のインタビュー、実は東みよし町地域雇用創造協議会で働く移住者の鎰廣(かぎひろ)さんから、ぜひ人物図鑑にまとめてほしい人がいる、というメッセージをいただき実現したものなんです!

鎰廣(かぎひろ)さん曰く、
「わたしは長原さんの話を聞いていると、いつも涙が出そうになります。とても真っ直ぐ生きている方なんです。真っ直ぐを貫き通し、間違っていると思う相手に黙っていられない性質のため、疎まれたり、良くない風に思われたりすることもあるようですが、物事を本質でみている人なんです。
(中略)
長原さんの生き様、想いを残したい、後世に伝えなければいけないと漠然と感じていました。そんな時に、この人物図鑑と出会いました。そこで、わらちゃんさんに長原さんのこれまでの人生の話を聞いてもらいたいと思ったんです。(以下略)」

この文章を読んだだけで、私もまだ会ってもいないのに長原さんに心が動き、とにかく長原さんの話を聞いてみたい!と思いました。

正直、面白かったです。
今よりもいろんなしがらみが残る時代に、自由に、自分らしく、そして誠実に生きることを選んだ大先輩の物語。
ぜひ生き様をご覧下さい。

※長原さんの言葉は、実際にはみよし弁だったんですが、もともと関西人である私にはちょっとうまく再現できないので関西弁ぽい感じになってますがお許しくださいませ。

農業高校を卒業して、牛一頭から酪農を始める

農業高校を卒業後、6万円で牛を一頭購入し、いちから酪農をはじめたんだそう。
(当時は役場の仕事が月18000円の時代だったので、6万円と言ったら給与3,4ヶ月分と言う事は、今で言うと60万円位になるんでしょうか)

当時、長原さんの住む東山地区で酪農はもう廃れてきていて、もともと40軒ぐらいあったのが、長原さんが始める頃には1軒にまで減っていたんだそう。

そんななか、どうして敢えて実家のタバコ作りを継ぐのでもなく、すでに廃れ始めていた酪農を一人で一から始めたんでしょうか?その答えは、

高校で北海道に実習にいて、そこが面白かったからなんだそうです。広くて、大きくて、考え方も面白かった。社長もスゴい人だったんだとか。

それがきっかけで酪農に興味を持ったんだそうです。タバコ作りはあまり興味がなかったんだそう。

ちなみに、北海道の実習先には社長の娘さんがいて、婿養子に来ないかと誘われたんだそうです。ですが、長原さんは12人兄弟中10番目に生まれた長男だったため、親から止められて断念したんだそうです。

当初は、牛一頭だけではやっていけないので、きりこ(木こり)のバイトと、実家がタバコを作っていたのでその手伝いをして生計を立てていたんだそうです。最盛期には27頭も飼っていたんだとか。

もうひとつ聞いてみたくて尋ねてみました。
「長原さんの時代だと、東京に集団就職していくような時代、それこそ若者が金の卵といわれ貴重がられていた時代ですよね。その流れにのりたいとは思わなかったんですか?」

すると、返ってきた答えはこうでした。
高校のころ北海道から九州まで見て、遊んで回ったんだそうです。そのときに滋賀県で某有名メーカーの工場をみたんだそうですが、その時の作業が、一人の工員がねじ山をおさえ、もう一人がドリルでねじ込むという作業。そんな単純作業をえんえんと一日続けているのをみて、『こんな仕事は100万円つまれてもせん』と思ったそうなんです。

その旅で発見した事はほかにもありました。
長原さんはずっと三好にいたそうなんですが、「都会に行きたいとは思わなかったんですか?」と聞いてみたところ、「東京は、行ってみてビルばっかりでおもしろくないと思った。ここだったら自然があって池がぽちゃんと音をたてたり、こっちのほうが面白い」と一言。

(当時の流れにものらず、むしろもう斜陽産業になっていた酪農を始めるなんて、確かに当人もおっしゃる通り、周りから見たら変わっている以外の何者でもなかったのではないかと思われます。本当に誠実に生きていらっしゃると言う感じをうけました)

そして、農業高校を卒業後、6万円で牛を一頭購入し、いちから酪農をはじめたんだそう。

 

その後、しばらく辛抱の時期を迎える長原さん。続きは[生き方図鑑7]生まれ故郷で自分の信念を貫き「変わった」事をし続けた60余年(2/3)からご覧下さい。

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  • 作者(とまと)です

    「わらちゃん」です。
    元々、関西出身で大阪でバリバリ働いていたんですが、そのころから生き方とか色々考えた結果、ナリワイで生きる、好きな場所で生きる、ということがいいんじゃないかと思うようになりました。
    現在は徳島の山奥にある宿に棲み着きながら面白いお話を収集しています。
    またお宿に棲み着きのインタビュアーとして面白い人生の事例を集める「人物図鑑」特集も実施しています。

    詳しいプロフィールは自己紹介ページで


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    流れのままに生きていると、どこに辿り着くのだろう。
    聞いていて、自由だな〜とか面白いなあ〜といういきかたをしていると感じた、個人やカップルの事例を取り上げていきます!いきかた図鑑

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