[生き方図鑑10]愛知、石垣島そして徳島へ。直感に正直に流れ生きてきた20代女子!
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人物図鑑
今回は人物図鑑では現在最年少、20代の方の登場です。
何回か会ううちに「この人面白そうやな」となんとなくとても気になっていた景子さん。
人物図鑑を読んでメッセージを寄せてくれた事をきっかけに、
観察させて下さいと逆にインタビューをお願いしました!
やっぱり面白かったです。
これまでずっと直感で生きてきた、という景子さん。
今までに出てこられる方もみんなそうですが、景子さんも「自分に素直に、真っすぐに生きてらっしゃるなあ」と感じました。
まだ20代とは思えない、面白ストーリー、ぜひご覧下さい。
短大で就職活動中に突然就活を辞める。
当時は就職が比較的見つかりやすい時期で、景子さんも順調に就職活動をすすめていたんだとか。
ところがそこで「本当にこのまま就職してしまっていいんだろうか」と悩み続けた景子さん。その企業に入ったら、そこから先の人生が決まってしまうのではでないか。また家族関係や人間関係でも悩んでおり、このままここに住むことに耐えられるんだろうか、いろんな事を考えたんだそう。
そこで、インターネットで見つけた電話占いに突然電話してみたんだそうです(笑)
そうすると、向こうでシャッカシャッカと何かを振っているような音がして、その答えが
「普通に考えたら就職した方がいいが、貴方の場合は辞めた方が良い。専門職的な事が良い」と言われたんだとか。更には「普通に就職すると不倫とかしてしまうだろう」とまで言われ(笑)、就活を辞める事を決意。
翌日には髪の色や服装も明るく戻し、就職課に行って「就活辞めます」宣言をしたんだとか。
就職課には随分説得されたそうですが、決心は揺るがなかったそうです。
占いに電話したのも結局は何か後押しが欲しかったんだと思う、と景子さん。
石垣島へ移住
就職を辞めたもののどうしようか、いろいろ考えた景子さん。専門学校へいくことを決め、
入学金まで払っていたのですが、卒業前に、なんとなくいってみた石垣島での住み込みバイトがまさかの転機となります。
石垣での生活があまりにも楽しかったので、短大卒業後に石垣島へそのまま移住してしまったんです。
面白い人たちとの出会い
石垣島では、人生の転機となるような面白い人たちとの出会いがたくさん会ったんだとか。
愛知に住んでいたときは、
「数年先の未来の為に、今これをしないと、今がんばらないと」
といった風に未来のために今をある種、犠牲にするような考え方が主流だったのが、石垣島で出会う人たちは、「今を生きる」ということを本当に実践していたんだと言う。
「もし食べ物がなくなったら、魚釣ったらいいさー。」という気楽さ。
また、予定とかもギリギリまで決めない適当さ。
そういう今までにない価値観に驚き、景子さん自身の枠を広げていったんだとか。
また、石垣島や離島を巡る旅で、いろんなおもしろい人と会い、そんな出会いの中で、景子さんは更に広い視野で物事を見られるようになっていったと言います。
祖父の介護で愛知に戻る
石垣島での生活を満喫し、おつきあいする方もでき、このままずっと住んでもよいかなあと思っていた景子さん。
ところが、あるとき実家で母方の祖父が倒れ、要介護になってしまいます。お母様が介護されていたようですが、母親にかかる負担が大きく心配だったため、景子さんもやむなく愛知の実家へ戻る決断をしたんだそう。
そして、しばらくはアルバイトをしながら介護の手伝いをしていて、半年ほどして亡くなられたんだそう。
そうすると、次はどうするのか、実は石垣島の彼とは遠距離恋愛が続かなくて別れてしまっていたんだそう。
愛知に戻ってきてからおつきあいを始めた方が岡崎市在住という事で、岡崎で働ける仕事がないかなと考えた時に、先生になろうと思って、通信で教員免許取得の勉強を始めたんだそうです。
ご本人曰く、わりと恋愛体質なんだそうです(笑)。
人生に迷いまた占いに走る
ところが、教育実習に行った時、子ども達と接するのは楽しかったんですが、職員室の雰囲気にどうしてもなじめず、「先生無理だ」と思ったんだそうです。
ここで、またもや人生に悩んだ景子さん。
今度は、喫茶ヒデというところで相談ができるときき、行ってみたんだとか。
今度言われたのは「あなたは根が真面目だから、固い仕事がいい。医療事務の資格に申し込みなさい」と言われ、言われるがまま素直に医療事務の勉強を始めたんだそう。その時は悩んでいた事もあり本当に素直に何でも言う事を聞いてしまう感じだったんだとか。
(・・・高価な壷とか買わされなくて良かったですね(笑))
ドラマをきっかけに徳島県東みよし町へ
その頃みたドラマ「遅咲きのひまわり」で、地域おこし協力隊というものがあると知り、興味をひかれた景子さん。
早速ハローワークにいって、聞いてみたんだそう。すると職員の方から「個人的な知り合いで地域のコンサルをしていてそう言う情報にも詳しい人がいるけど紹介しようか」という話をもらい、会う事に。
その人が、徳島県の東みよし町が「地域雇用創造協議会」で人を募集しているという情報を寄せてくれて早速応募し、赴任が決まったんだという。
ちなみにこの時は11月にドラマを見てハローワークに行き、12月には東みよし町にいき、1月にはもう赴任していたんだとか。なんて素早い展開でしょうか。その行動力に感嘆します。
移住直後にお母さんが倒れる
ところが移住して1週間後に母親が脳出血で倒れてしまいます。
景子さんはあわてて実家に戻ったそう。実家には父親と弟がいましたが、正直な所、景子さんが面倒をみないとけないんじゃないか。近くにいた方が良いんじゃないか。
すごく悩んだそうです。でも最終的に出した結論は「もしここで戻ってしまったら、きっと母が自分のせいだと思ってしまう。徳島で頑張る方が、母も嬉しいだろう」そう思ったんだそうです。ただ体調が落ちつくまではお休みの度ごとにこまめに戻るようにしたんだとか。
結果的に、お母様が倒れたのをきっかけに家族の結束が前よりは強くなった気がするし、起こってほしくない事ではあるけど、家族にとっては必要だったんだと思ったんだそうです。
そして現在
東みよし町では、当初思っていたの違う所もたくさんあったけど、たくさんの経験を積む事が出来たんだそう。
そしてこの3月には2年契約が終わり、次なる展開を考えていたところでしたが、
12月に入って、今後の展開が突然閃いたんだそう。
(ちょうどこのインタビューの直前だそうです!)
でもそれは、もう少し内緒なんだそうです。
わらちゃんの感想
「未来の為に今がんばらないといけない」という発想から「今を楽しむ」という発想へとかわったという景子さん。占いで人生を決めちゃったり、ドラマでパッと閃いて2ヶ月後には田舎に移住していたり、そのノリが面白いなあ、好きだなあと思いました。そして決めた後の行動力がすごい。
いつも安定志向で選ぶより「後悔しないために」を重視して選択してきたという景子さん。
今はそれに加えて、「今この瞬間を楽しむように生きる」という新たな考えが生まれたんだとか。そこに深く共感しました。
景子さんは、徳島は何かを気付かせてくれる特別な場所のような気がするといいます。
ここで本当に沢山の人に出会い、話を聞き、生きる力を教えてもらったんだとか。
そして世の中の仕組みがわかったら、モノやひとの見え方ががらっと変わったという。
私も実はそう思っていたんです。ここには不思議なエネルギーを感じます。
景子さんの、続きの物語を聞ける日が楽しみです。
種族:景子さん
生息方法:現在は東みよし町内で働く(2015年2月現在)
年代:20代
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