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10年間信じる道を進んで時代の最先端を行くお宿に(前編)

公開日: : 人物図鑑

お宿に棲み着いていると、面白い方々との出会いがたくさんあります。これからそんな人達の生き方を取り上げる図鑑シリーズを始めたいと思います。今回は「生き方図鑑」第1回は私が棲み着いているお宿、空音遊オーナーの、のりさんの観察記録です。
他にも面白い方を見かけたらぜひ教えてくださいませ。

種族:のりさん
所属:「自然菜食と田舎暮らしの古民家宿 空音遊」オーナー
ライフアップグレイド代表

のりさん

いきかた図鑑の第1号は、自然菜食と田舎暮らしの古民家宿「空音遊」オーナーののりさんにさせていただこうと思う。
のりさんは、私がいま丁稚として居候させていただいているお宿のオーナーさんです。
その信念の貫き方が半端ないなあと側で見ていて思います。
そして、「流れ」を信じている。
流れのままに人生を生きていけばうまくいくということを確信されているように見えます。

もともと、観光客もほとんどおらず、ましてや外国人なんて見た事もないような場所に、空音遊という、当時日本では全く知られていなかった形態の宿(ゲストハウス)を立ち上げて、10年かけて人が集まる場所となりました。そして今、その活動がいろんな人から注目され、地元の有力者等から「会いたい」という連絡があったり、取材も多数入ったりしています。

その生き方も、仕事という感じが全然なくて、本人も「仕事=遊び=人生」といっているぐらいです。
端から見ていても、生活している中に自然に人を迎え入れていて、仕事だからと無理したり、がまんしていない。何かが起こってもそれを楽しんでいる。忙しくしている所を見た事がないですし、本人も「忙しい」と感じた事がないそうです。
まさに「ナリワイ」を地でいっていて憧れのライフです。

ところが、ここを始めた10年前は、周りから全く理解されなかったといいます。
「こんなど田舎で客が来るはずがない」「続くはずがない」と。
そんな状況下でどうやって10年も信念を貫けたのか、人生の経過について、聞いた話を書いてみたいと思います。

のりさんの経歴

ー企業でずっと勤め人の人生でいいのだろうか?という疑問

元々千葉県に生まれ、企業高校をでて、某大手企業で3交代勤務ではたらいていたそうです。
ただ、高校の頃から今の自身の生き方に疑問を感じていて、単純に企業ではたらく今の人生でいいのかなあと思っていたそう。そこで、高校の頃からアメリカ留学したり、就職してからは会社の休職制度を利用して、青年海外協力隊でボツワナに行ったりしました。

ー海外の人に比べると、日本人は目が死んでいる
青年海外協力隊に行って感じたのは、日本人は元気がないということ。
現地の方が貧しいのに、人々は輝いている。それに比べると日本人は物が豊かだけど目が死んでいるという感じを受けたそうです。だから、海外よりもまず日本人を元気にしたい、と、そのとき感じたそうです。

ー大企業を辞めて放浪人生
会社とどうしても価値観が合わないと感じ、両親からも反対されつつ、26歳で結局は辞めたそうです。
そしてそれから2年間は、カヌーで日本を回ってみたいと思い、東京のカヌークラブに行って無給でお手伝いする代わりに宿と食事が提供されるというシステムを活用してカヌーのスキルを磨いたそうです。
その間のお金は会社員時代の貯金でまかなっていたそうです。

ー直感で移住
徳島へ来たきっかけは、たまたまカヌーの大会にいくために車を走らせていて、大歩危の景色を見た瞬間、直感で「ここだ」と思ったそうです。
何のつてもないのに、関東から徳島へ来て、最初は一般の住居に住み、しばらくして現地の人と仲良くなった時に「ここ空いてるよ」と言われて古民家を購入したそうです。
そのときは、ゲストハウスをするなんて夢にも思ってなかったそうです。

ーゲストハウスをするつもりはなかったのに、ゲストハウス開業
最初は現地のカヌークラブで働いていたのですが、いろいろあってそこを辞めなければならなくなってしまったそうです。
そこで稼ぎを得る為に何が出来るかなあと考えた時に、古民家に泊まりにくる人がたくさんいたので、「よし、宿でもやるか」と思いゲストハウスを始めたそうです。

現在

開所当時は1泊2000円だったゲストハウスが今では2食付き8100円と、ゲストハウスにしては高級な部類になりました。
途中からはゲストとして訪れた方が奥さんとなり、料理長になって「創作自然菜食料理」を提供するように。
それらも全て当初は予想していなかったそうです。

10年前はゲストハウスという形態の宿は、知名度がほぼゼロでしたが、現在では開業したい人が後を絶たないような人気の形態となっていたり、日本では数カ所しかないビーガン料理のお宿になっていたり、気がついたら時代の最先端を行く場所になっています。

そんなのりさんを支える信念とは何か、そしてこれからはどこを目指していくのか。
続きは10年間信じる道を進んで時代の最先端を行くお宿に(後編)をご覧下さい。

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  • 作者(とまと)です

    「わらちゃん」です。
    元々、関西出身で大阪でバリバリ働いていたんですが、そのころから生き方とか色々考えた結果、ナリワイで生きる、好きな場所で生きる、ということがいいんじゃないかと思うようになりました。
    現在は徳島の山奥にある宿に棲み着きながら面白いお話を収集しています。
    またお宿に棲み着きのインタビュアーとして面白い人生の事例を集める「人物図鑑」特集も実施しています。

    詳しいプロフィールは自己紹介ページで


  • ikikatamini2

    流れのままに生きていると、どこに辿り着くのだろう。
    聞いていて、自由だな〜とか面白いなあ〜といういきかたをしていると感じた、個人やカップルの事例を取り上げていきます!いきかた図鑑

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